アニソン作曲家対談 in 慶応SFC
10/14に慶応大学のアニメカルチャー研究会主催で開催されたアニソン作曲家対談を聴いてきた。
出演者はKeyの折戸伸治、らき☆すたや物語シリーズの神前暁、efの主題歌等を手がけた天門、今最も現代的かもしれない作詞家の畑亜貴(個人的には作曲家としても好きだけど)。
以下、全然纏まってない対談中のメモ。
登壇時
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- バックヤードで「きゃりーぱみゅぱみゅ」を連呼して滑舌を良くしようとしていた(畑)
- 2chで厨二臭い芸名と言われているが本名であることを強調(神前)
会場アンケート結果で各作家の曲ランキング
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- "God knows..."のイントロのギターは最初は全て16分だったのにギタリストの西川進がどんどん複雑にしていった(神前)
- 基本的に演奏者任せでギターパートも書き譜は作らない(折戸)
- 海外で太陽曰く燃えよカオスのライブをやった時に「イッキモノッジャッナーイ」という合いの手が入った。アニソンすごい(畑)
- "鳥の詩"は一人歩きしていて、もうアレンジがどれだけ出てるのか把握できない(折戸)
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- 麻枝准の発注時の指示は本当に少ない。一行"疾走感のある曲"とか(折戸)
- "もってけ!セーラーふく"みたいな曲という発注も受けるがイラッとする(神前)(会場大爆笑)
- ↑のような発注をしていたら"もってけ!セーラーふく"は絶対に超えられない(畑)
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- 新海監督からはフレーム単位の指示が来る(天門)(!)
- 映画やテレビの最終回はコンテに合わせて作ることが多い(神前)
- "TORCH"はTV Ver.を89秒に収めなければならなかったが、どうしてもオーバーするのでTV Ver.のBPMを変えてしまった(折戸)
- 逆に尺が余るのでセリフを無理やり入れたことがある。"さぁ始まるザマスよ"と(神前)
鬼畜だった発注指示
詞先か曲先か
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- 全員が殆ど曲先とのこと。まずコンペが曲先なので。
- 星くず☆うぃっちメルルのテーマは詞先だったが意地で作りきった(神前)
- 詞先の"あゆみちゃんLOVE ALL!"はあゆみちゃんへの愛が溢れすぎて字数が多かった(畑)
("あゆみちゃんLOVE ALL!"で吹き出した観客にマニアックねーと畑先生)
制限の多い曲と自由な曲どちらが良いか
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- どちらの曲も作れなければプロとしてやっていけない(畑)
- ドSなので制限が多いと壊してしまいたくなるので自由な曲が良い(折戸)
- ここでS→折戸・畑→自由な曲が好き。M→神前・天門→制限の多い曲が好きという法則を発見。
曲の値段はどうやって決まる?一番儲かった曲は?
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- "God knows..."はカラオケで良く歌われた。"もってけ..."はCDの売上は上だが歌いにくいのかカラオケ収入は"God knows..."より少なかった(神前)
- カラオケ印税は定額部分と配信回数に応じて支払われる部分がある(神前)
- JASRACからの明細を読まずに捨てていたら税理士に怒られた(畑)